エコノミークラス症候群とは・・・
これはかつて飛行機のエコノミークラスが窮屈で、しかも長時間のフライトにより同じ姿勢を取り続けなくてはいけなかった結果、下肢の血管内に血栓ができやすい状態であったこと、その結果肺血栓塞栓症につながったという背景があります。
これはエコノミークラスでなくても、飛行機に乗っているとき以外でも起こる可能性はあります。
正確には、深部静脈血栓症が原因で、主に下肢の静脈内に出来た血液のかたまりである血栓がはがれ、血流にのって肺動脈を詰まらせてしまう、肺血栓塞栓症という病気を引き起こす病気です。
災害時のエコノミークラス症候群
災害時は長期間の避難所生活や車中泊によって、エコノミークラス症候群が多発します。
エコノミークラス症候群は、狭い場所で長時間体を動かさない状態でいると起こりやすくなります。その為災害時のようにパーソナルスペースが狭い避難所などで発症しやすくなります。
狭いスペースで長時間動かないことで、下肢の血流が悪くなり、血液がよどみ、ドロッと固まりやすくなった結果、血栓が出来上がりやすくなるからです。
この出来上がってしまった血栓が肺動脈まで流れて詰まると、急に胸が痛くなったり、息苦しくなったり、最悪の場合には突然死に繋がることもあります。
また、気温が低い所で長時間体を動かさない場合も血流が滞りやすくエコノミークラス症候群発症の可能性があります。
その為、寒い時期の避難所生活は更に注意が必要になります。
深部静脈血栓塞栓症の症状
深部静脈血栓ができると、ふくらはぎや太ももが腫れたり痛くなったりします。
下肢の静脈に血栓ができやすいのは、高齢者、肥満、妊婦、その他血液がかたまりやすくなる基礎疾患(がん・糖尿病・下肢に麻痺がある方など)
災害時は、極力トイレに行かなくて済むように水分を取らないようにしている事で水分摂取量が足りていなかったり、発熱などで脱水状態になっていたりすると、血栓ができやすくなってしまいます。
予防法
エコノミークラス症候群を予防するには、血栓を作らないことがポイントになります。
血栓を作らない為には、血流を滞らせない事が重要です。
血流を滞らせない為に必要なこと
①体を動かす
特に下肢を動かすことを意識しましょう。
歩いたり、足首を回す、足のゆびのグーパー運動、かかと上げなどをやってみましょう。
②水分摂取
災害時に貴重な水ですが、体の為に適度に水分摂取を行いましょう。
③マッサージする
ふくらはぎを揉んだり、指圧するなどしてマッサージをしましょう。
④弾性ストッキングの着用
弾性ストッキングを使うことで血流を滞らせない効果が期待できます
⑤環境作り
温度管理(体が冷えないようにする)・足を伸ばせるようにするなど、自分で工夫できることをやりましょう。
※車中泊は座ったまま、窮屈、足を動かしづらいなどのエコノミークラス症候群になりやすい環境となってしまいます。時間を決めて車外に出て、体を動かすようにしましょう!
ひだまり接骨院
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