寝ているだけで筋肉が鍛えられる!簡単に筋肉をつけられる!と謳ったEMSの紹介を見た事や聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に
運動は苦手だけど、筋力は付けたい
トレーニングの補助として使いたい
このような理由でEMSを取り入れている方も少なくありません。
では、EMSで鍛えた筋肉はスポーツや日常動作において使える筋肉なのか?
今回はこれを考えてみたいと思います。
EMSで筋肉は鍛えられる?
そもそもEMSとは・・・
EMSとは、電気刺激で筋肉に収縮を起こしトレーニング効果を得る機器です。
一定期間使い続ければ、筋線維が刺激されて筋肥大が起こり、見た目の変化や筋力の数値的な向上はある程度期待できます。
ただし、大事なのはEMSによる筋肉の収縮運動はあくまで「外から与えられた刺激」での運動だということです。自分の意志で筋肉を動かしているわけではないのです。
「つけた筋肉」と「使える筋肉」
ここで一度考えたいのは、運動パフォーマンスを高める為には、「筋肉量」だけでなく「動かし方」が重要だということです。
スポーツや日常動作で求められるのは、単に大きな筋肉ではなく
・動作の正確さ
・他の筋肉との連携(協調性)
・タイミングよく発揮される力
・バランスのとれたフォーム
といった、神経系の働きや運動制御能力が大きなカギを握ります。
EMSで付けた筋肉は、確かに見た目は変化がみられるかもしれませんが、実際のスポーツ動作や日常動作に活かすためには、自分でその筋肉を使いこなせること=神経系との連動が必要不可欠です。
EMSだけではパフォーマンスは伸びにくい
EMSトレーニングには、以下のような限界があります
・能動的動作が伴わない
自分の意志で筋肉を動かす運動学習が無いため、実際の動きに活かしづらい
・筋肉の協調性が育たない
体は一つの筋肉だけで動いているわけではありません。複数の筋肉が協調して働くことでスムーズな動作が生まれます。EMSはその協調性を養うことが出来ません
・動作の質が鍛えられない
スポーツや日常動作では、姿勢・バランス・重心移動など、体の使い方が求められます。EMSはこうした要素には対応していません
補助としてならアリ
もちろん、EMSが全く意味がないわけではありません。
例えば
・ケガや病気で運動が出来ない時の筋力維持
・運動初心者の最初の一歩としての刺激
・トレーニング後の筋肉の回復(リカバリー)
などの補助的な使い方であれば有効です。
しかしEMSだけで運動パフォーマンスが上がると考えるのは早計です。
あくまでもEMSは、筋肉を動かすきっかけを与えるものであり、それを本当に使いこなせるようになるには、実際の運動やトレーニングが必要です。
EMSはきっかけ、本当の効果は動かしてこそ!
EMSで筋肉をつけることは可能ですが、つけただけでは終わりません。
「使える筋肉」に育てる為には、その筋肉を意識して動かし、正しいフォームや動作で実践的に使うことが必要です。
もし、EMSを取り入れるなら、それをゴールとせず運動習慣をつける為の補助ツールと使うのが良いと思います。
手軽さに頼りすぎず、自分の体を動かす時間も大切にしていきましょう!
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