足関節内反捻挫
足首を捻ってから、足首の外側が痛い、腫れている。
このような症状は、足関節内反捻挫の可能性が高いです。
運動をしている方だけでなく、日常生活でも起こりやすい症状の1つです。
もし自分が足を捻った。周りの人が足を捻った。このような時の参考になるよう症状や原因、処置方法等をご紹介していきます!
1日でも早く治すためには、応急処置がとても大切ですので是非覚えておきましょう!
足関節内反捻挫とは?
足関節内反捻挫は、足首を内側に捻ってしまった際に起こるケガで、逆に外側に捻ってしまった場合は、足関節外反捻挫と呼びます。
しかし、足関節捻挫のほとんどは【足関節内反捻挫】です。
なぜ内反捻挫が多いのか?
下の図は、右脚の膝から足首までを正面から見た時の骨の図です。
頸骨と腓骨の下端部をみていただくと、腓骨の方が長いのがわかるかと思います。
腓骨は外側の骨で、足首の外反(外に捻る)の動きを制御する働きもあります。
また、足首の内側には三角靭帯と呼ばれる強固な靭帯によって固定されています。
このような構造的な理由から、内反捻挫が起こりやすくなっています。
足関節内反捻挫の症状
受傷後の症状として大きく三つに分類されます。
Ⅰ度損傷
靭帯の微細損傷。軽い腫れや痛みがあり、内出血も少なく歩行可能。
運動(競技)再開の目安は当日~3日。
Ⅱ度損傷
靭帯の部分断裂。強い腫れや痛み・圧痛(押すと痛み)があるが、歩行は可能。ただし走行は不可。
運動(競技)再開の目安は2~3週間後。
Ⅲ度損傷
靭帯の完全断裂。腫れや痛み・圧痛・熱感が非常に強い。歩行は困難。
運動(競技)再開の目安は1~2か月後。
応急処置
応急処置として行われるのは、【POLICE処置】です。
POLICE処置とは急性期のケガに行われる処置方法です。
以前はRICE処置が推奨されていましたが、近年ではPOLICE処置が推奨されています。
早期に適切な負荷(運動)を与えることで、復帰までの期間が短くなると言われています。
P: Protection 保護
装具や包帯・テーピングなどを用いて患部を保護することで重症化や二次的障害を防ぎます。
OL: Optimal Loading 適切な負荷(運動)
適切な負荷(運動)は患部の筋肉の萎縮を防ぐこと、患部への酸素や血液などを届ける為に行います。
I: Ice 冷却
患部を冷やすことで痛みを感じにくくさせる事、なるべく内出血や腫れを抑えることを目的に行います。15分~20分冷やします(感覚が無くなったら時間よりも早く外す)
C: Compression 圧迫
患部を圧迫することで、腫れや内出血を抑える。圧迫が強すぎると循環障害を起こし逆効果になってしまうので軽めに巻きます。
E: Elevation 挙上
患部を心臓よりも高い位置に上げることで、腫れや炎症が強くならなるのを防ぎます。
バッファロールール
バッファロールールとは、オタワアンクルルールと呼ばれるものに少し改変を加えたもので、
足関節捻挫をした際に、骨折があるかどうかを簡易的に調べる方法です。
①外果より6cmまでの中心線に圧痛がある
②内果より6cmまでの中心線に圧痛がある
③第五中足骨基部に圧痛がある
④舟状骨に圧痛がある
⑤歩行の可否(受傷直後に4歩以上歩くことが出来たかどうか)
上記5項目のうち1つでも当てはまれば骨折を疑います。
※バッファロールールの適応は18歳以上とされていますのでご注意ください
腫れや痛みが強い場合は応急処置を行い、レントゲン検査を受けることをお勧めします。
成長段階の子どもは骨や靭帯が柔らかく弱い状態なので、必ずレントゲンなどの画像検査を受けてください。
ひだまり接骨院での治療法
・疼痛軽減・腫れの軽減を目的にハイボルテージと超音波のコンビネーション照射を行います。
・手技での施術中には患部に微弱電流を当て、組織の回復を早めます。
・手技では関節の可動域(動く範囲)の回復を第一に行っていきます。
・可動域の回復加減をみながら筋力強化・バランストレーニングを行います。
・そのほか、自宅での運動指導やテーピング処置も行います。
・酸素カプセルの使用もオススメです。ただし出入りが出来る状態になってから。
初期対応が遅れたり、間違えたりすると治りが遅くなってしまいますのですぐに応急処置を行い専門家の治療を受けるようにしましょう。
また、足関節捻挫は後に体のあらゆる部分の不調を引き起こす可能性がありますので痛みが弱い場合でも必ず専門家にみてもらいましょう。
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